親が亡くなったあと、遠方にある実家の片付けが必要になることがあります。
「仕事があるので何度も帰れない」
「交通費だけでも負担が大きい」
「短い滞在時間で、どこまで進めればいいのか分からない」
近くに住んでいても大変な遺品整理を、遠方から進めるのは簡単ではありません。
無理に何度も通おうとせず、最初に全体の進め方を決めることが大切です。
最初に実家をどうするか確認する
片付けを始める前に、実家を今後どうする予定なのか確認しましょう。
- 家族の誰かが住む
- 売却する
- 賃貸に出す
- しばらく空き家として管理する
- 賃貸住宅なので退去する
今後の予定によって、片付ける範囲と期限が変わります。
売却や退去を予定しているなら、家具や家電を含めて整理する必要があります。一方、家族が住む予定なら、すべてを空にする必要はありません。
最初の帰省で優先したい5つのこと
短い滞在時間で、家中を片付けようとすると疲れ切ってしまいます。
最初の帰省では、次の5つを優先しましょう。
1.重要書類を確保する
通帳、印鑑、保険証券、不動産関係の書類、年金や税金の書類を探します。
整理するのではなく、一か所に集めるだけでも構いません。
2.貴重品を確認する
現金、貴金属、鍵、スマートフォン、パソコンなどを確保します。
家族で分け方を決めていない物は、勝手に持ち帰らず、写真を撮って共有すると安心です。
3.家の状態を撮影する
各部屋、押し入れ、物置、庭などを写真や動画に残します。
後から業者へ相談するときや、家族で作業量を確認するときに役立ちます。
4.電気・水道・防犯の状態を確認する
すぐに解約すると、今後の片付けや清掃で困ることがあります。
再び訪れる予定がある場合は、何を残すか考えてから手続きしましょう。
5.期限を確認する
賃貸住宅の退去日、家の売却予定、管理会社への連絡など、期限があるものを先に確認します。
期限が分からないまま片付けを始めると、必要以上に焦ってしまいます。
家族で「残す物」を先に決める
遠方の実家を片付けるときは、現地で一つずつ家族に確認していると作業が進みません。
事前に次の内容を共有しておきましょう。
- 必ず残してほしい物
- 探してほしい書類や貴重品
- 処分してもよい家具
- 写真を見てから決めたい物
- 形見として受け取りたい物
言葉だけでは認識がずれることもあるため、写真に印を付けて共有すると分かりやすくなります。
自分で何度も通う費用も計算してみる
業者へ頼むと費用がかかるため、できる限り自分で片付けたいと思う方もいます。
ただし、遠方の場合は次の負担もあります。
- 新幹線や飛行機、ガソリン代
- 宿泊費
- レンタカー代
- 粗大ごみを出すための滞在
- 仕事を休む負担
- 家具や家電を運ぶ費用
業者の見積もりと比べるときは、作業料金だけでなく、自分たちで通う場合の総額も計算してみましょう。
何度も帰省するより、重要な確認だけ自分で行い、搬出や処分を任せた方が負担を抑えられる場合もあります。
立ち会わずに依頼できる場合もあります
遺品整理業者の中には、鍵を預かり、電話やオンラインで打ち合わせを行い、作業後に写真などで報告する方法に対応しているところもあります。ただし、対応方法は業者によって異なるため、立ち会えないことを契約前に確認する必要があります。
完全に任せることが不安なら、次のような進め方もあります。
- 見積もり時だけ立ち会う
- 作業開始前だけ確認する
- 最後の確認だけ家族が行う
- 親族や管理会社に立ち会ってもらう
「立ち会うか、すべて任せるか」の二択ではありません。
業者へ伝えておきたいこと
遠方から依頼するときは、事前の打ち合わせが特に重要です。
最低限、次の内容を伝えておきましょう。
- 残してほしい物
- 探してほしい書類や貴重品
- 処分してよい範囲
- 写真や動画で報告してほしい場所
- 鍵の受け渡し方法
- 追加料金が発生する条件
- 作業後の清掃範囲
- 近隣への対応
口頭だけでなく、メールや書面でも残しておくと、認識の違いを防ぎやすくなります。
見積もりは作業範囲まで確認する
見積もりを見るときは、総額だけで判断しないようにしましょう。
- 仕分け
- 搬出
- 不用品の処理
- 買取
- 簡易清掃
- 家電の処分
- 庭や物置の片付け
どこまで含まれているかを確認します。
「一式」としか書かれていない場合は、追加料金が発生する条件も聞いておきましょう。
遠方だからこそ、早めに相談しておく
帰省できる日が限られている場合、現地へ行ってから業者を探すと、見積もりや作業日の調整が間に合わないことがあります。
実家の広さ、荷物量、住所、希望時期を伝え、先に相談しておくと予定を立てやすくなります。
自分たちだけで何度も通うのが難しい場合は、全国の遺品整理について相談できる窓口から、対応できる業者を探す方法もあります。
まとめ
遠方の実家を片付けるときは、最初からすべて自分で終わらせようとしないことが大切です。
- 実家を今後どうするか決める
- 書類と貴重品を先に確保する
- 家の状態を写真に残す
- 家族で残す物を共有する
- 自分で通う費用と依頼費用を比べる
移動だけで疲れてしまうと、大切な判断が雑になりやすくなります。
自分たちで行う部分と、任せる部分を分けながら進めていきましょう。
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